お母さんはわたしのこと心配してるようだった。


でも、あれは面白がってもいると見て間違いない。


目の色がキラキラしている。


我が家の中で、この人が一番怖い性格してると思う。


次にお父さん。


お父さんは有志とあまり変わりばえしなかった。


「青……その、…あ、新しい服はいらないか」


「いつもありがとなぁ、朝ごはん作ってくれて」


普段なら絶対言わないことをぽんぽん言ってくれる。


小動物みたいな目して。


次に真昼。


真昼も百合人くんと同じで、さして態度は変わらなかった。


わたしがぼんやりしている理由を知っているからだろう。


でも時々、なんとも言えない顔でわたしを見ている。


わたしがその視線に気づくと、ぱっと顔をそらすのだ。


真昼にも、悩みがあるのかもしれない。


でも、きっとわたしには話してくれない。


そう思うと、少し悲しかった。