昼休み、一緒にお昼を食べるために、わたしは有志のいる三組に向かった。
蓮もひっついてくる。
この学校は1、2、3組と4、5、6組で校舎が別れてるから少し面倒だけど、一日ずっと有志の顔を見ないのはなんだか落ち着かないのだ。
文句を言うならついてこなければいいのに、蓮はやれやれと両手でWhat's?のポーズをとる。
「いくら仲がいいからって、同じクラスでもないのに兄妹で昼飯食べるって、やっぱあんたらすげーわ」
そして毎日似たようなことをのたまう。
わたしは軽く流して、有志のいる騒がしい三組に入った。
クラスによっては、勝手に入ると白い目で見られるとこもあるけど、このクラスは普通にスルーしてくれる。
というより騒がしすぎて乱入者に気づかない。
「有志っ、ご飯食べよ」
わたしはわたしと同じ窓際の席にいる有志にぎゅっと飛びついた。
「あっ、青、四時間ぶり」
有志がにっこりした。
「うーん、仲良すぎてはたから見たら怖い」
声のする方を見ると、やっぱり田城がいた。
「成海ぃ、ご飯食べよ」
有志が田城に微笑みかけた。
わたしたちは一年のころから大抵この四人で昼ごはんを食べている。
野球部のくせに坊主じゃなくて、わりに女子にも人気のある田城成海と、
新聞部のエースで、何かと恐れられてる蓮と、
地味な双子のわたしたち。
去年もわたしと蓮、有志と田城が同じクラスで、いつの間にかこうなってたのだ。
はたから見たら不思議すぎる組み合わせだ。
「よっ、田城」
蓮が男らしく田城に挨拶する。
「おう、蓮ちゃん」
……この瞬間いつも寒気が走るのだが、どうして田城は蓮を蓮ちゃんなんて呼ぶのだろう。
絶対このお嬢さん、ちゃんづけで呼ばれるようなキャラじゃない。
蓮もひっついてくる。
この学校は1、2、3組と4、5、6組で校舎が別れてるから少し面倒だけど、一日ずっと有志の顔を見ないのはなんだか落ち着かないのだ。
文句を言うならついてこなければいいのに、蓮はやれやれと両手でWhat's?のポーズをとる。
「いくら仲がいいからって、同じクラスでもないのに兄妹で昼飯食べるって、やっぱあんたらすげーわ」
そして毎日似たようなことをのたまう。
わたしは軽く流して、有志のいる騒がしい三組に入った。
クラスによっては、勝手に入ると白い目で見られるとこもあるけど、このクラスは普通にスルーしてくれる。
というより騒がしすぎて乱入者に気づかない。
「有志っ、ご飯食べよ」
わたしはわたしと同じ窓際の席にいる有志にぎゅっと飛びついた。
「あっ、青、四時間ぶり」
有志がにっこりした。
「うーん、仲良すぎてはたから見たら怖い」
声のする方を見ると、やっぱり田城がいた。
「成海ぃ、ご飯食べよ」
有志が田城に微笑みかけた。
わたしたちは一年のころから大抵この四人で昼ごはんを食べている。
野球部のくせに坊主じゃなくて、わりに女子にも人気のある田城成海と、
新聞部のエースで、何かと恐れられてる蓮と、
地味な双子のわたしたち。
去年もわたしと蓮、有志と田城が同じクラスで、いつの間にかこうなってたのだ。
はたから見たら不思議すぎる組み合わせだ。
「よっ、田城」
蓮が男らしく田城に挨拶する。
「おう、蓮ちゃん」
……この瞬間いつも寒気が走るのだが、どうして田城は蓮を蓮ちゃんなんて呼ぶのだろう。
絶対このお嬢さん、ちゃんづけで呼ばれるようなキャラじゃない。

