「麻友?どーした?ボーッとして。」
颯があたしの顔を覗き込む。
かっこいい颯。
「なんでもないよっ!ちょっと考え事してて!」
あたしは颯には気づかれないようにしようと決意した。
絢を傷つけたくない。
あたしの所為でこの関係を壊させたくない。
「そっか♪絢どーしたんだろーな?先生からの呼び出しとか?絢、成績悪いんじゃね?笑」
颯は笑ってるけどきっと心配してる。
っ!
そーだ!
「颯?今日ちょっと勉強会しない?今度テストだし♪」
これはあたしなりに絢に気づかってるんだ。
絢にも楽しい思いをしてほしい。
だから今日だけ絢に颯をくれてやるよ♪


