小さな初恋

「いるよ?」


さっきみたいに横に座ると、

花柄も急いで上ってきた。



気まずい…

けど、
しょうがない気もしていた。



「さっきはごめんね?」


初真を挟んで隣に座った花柄は、


小さく呟いた。


「えッ?!」

微かな声で聞こえなかったから、もう一度聞くと、



「愛斗…傷つけたよね…」


今一度、花柄は謝った。



「…俺も、ごめんね?」

花柄に謝ることなんて、小学校低学年のケンカぶりだ。



お互いに信頼しているから、


ハッキリぶつかり合える相手である花柄。



花柄がいてくれて…


本当に良かった…