小さな初恋

「普通の子だよ」

「可愛い?」

「まあ…どちらかと言えば…」



ソファーに置いてあるクッションを抱きながら、


葵の質問攻めが始まった。



「返事は?!」


食べられそうな勢いで、葵は聞いてきたけど…



俺のテンションは葵とは正反対だった。


「まだ」

そう言った途端に、

葵のテンションも下がった。



「付き合わないの?」


“つまらない"といった表情を浮かべる葵は、



「付き合いなよ♪」


と、

一言…俺に言ってきた。