高校2年の春休み。


貴重な休日に
よほどの本好きでないと通わないような図書館に私は毎日足を運んでいた。



その理由は…

図書館に開館から閉館まで絶対にいる
『彼』が目的なのです。

(※ストーカーではない。)


彼に会ったのはちょうど1年前の
高校1年の時。


読書感想文(ちょっと面倒)という
ものを提出するために
本を探しにきた時に彼に会った。

もちろん即惚れた。


本を読んでいる時の穏やかな顔。

柔らかそうな黒髪に黒縁のメガネ。

顔立ちはそれはそれは整っていて
私じゃなくても一目惚れすると思う。


もちろん
彼の名前や学校なんて知らないし
高校生でもないかもしれない。


それでも彼を見ることができたら
その日は1日幸せな気分だった。




……………それなのに!!!