まさの状態も安定してきて、
私の死を知らせることとなった…
そのために、私のお葬式も、
だいぶ、延期になっていて…

「まーくん?ちょっといい?」

まさのお母さんとママが深刻な顔でまさに
私の死と犯人のことを、話した。
だけど、臓器提供のことは、話さなかった。

「じゃぁ…由梨花が来なかったのは…
学校でもなんでもなくて
これなくなったってこと?
はっははは…
俺が安定してきたからって
そんな冗談やめろよ…
冗談にもほどがあるって知らないの?」

「まーくん…
現実をみなさい!
まーくんだって、わかってるんでしょ!!
由梨花ちゃんだって、もっと、生きかったに決まってるの!!
いま、あなたが頑張らないと
由梨花ちゃんは悲しむわよ!!
まーくん…もっとシッカリ前を向きなさい!
雅幸さんだって、お空でみてるの!
由梨花ちゃんだって!
みんな、まーくんを、応援してるの…
笑いなさい…まさ…
泣いてたって、仕方ないんだから…
会えないんじゃなくて、
少しのお別れってだけよ」

「まさくん…明後日…
お葬式なの…まさくんが安定するの
ずっと待ってたの…
来てくれる?」

みんな…涙をこらえて…
まさ…来てね…

「はい…」

こんなときばかりは、
いつも、冷静なまさも
声をあげて泣いた…

ありがとう…まさ…