次の日…
まさが、言った…

「由梨花…小さいときの約束…覚えてる?
結婚しようって言う。」

まさは、真剣だけど顔を真っ赤に染めて言った。

「あははっ(笑)
まさ、顔真っ赤だよ?(笑)
覚えてるよ~まさのお姫様にしてくれるんでしょ?」

まさ…忘れるわけないよ。

「由梨花…」

「ん?」

「結婚…してください。
俺の誕生日に…結婚してください。
由梨花はもう、結婚できるけど…
俺は18にならないと…
だから、俺の誕生日になったら、すぐに…」

そう、まさの手から差し出されたものは…
とっても可愛い指輪だった‥…

私は、驚きと嬉しさで声も出なかった。

「あのね…由梨花…
俺、こんなだから…不満いっぱいだと思う。
ダイヤの指輪もかってあげれないし…」

「そんなっ!
私、嬉しいよ?幸せだよ?
まさから、貰ったものなら何でも」

「いつか、本物にするから!
絶対にほんとのダイヤで、由梨花を俺のお姫様に迎えるから!!」

ねぇ…まさ…もう私…死んでもいいよ…
ありがとう。ありがとう…

涙が止まらなかった…

「由梨花っ(笑)
また泣くの~?
そんなにしょっちゅう泣いてたら
由梨花のキレイな瞳がくすんじゃうよ…」

「まさのせいでしょっ!」

「じゃぁ…この紙がびしょびしょになっても、いいんだ?」

「ほぇ?」

「プッ!なにその声!(笑)」

まさが、笑ったことが何より嬉しかった。
ん?まさの…持ってる紙って…

えっ!
婚姻届?!

「由梨花…これにサインして…」

「まさ…そんな焦んなくても…
っまっ!いっか♪」

私たちは…長い長いキスをした。

お互いの名前をその紙に残して…

「こんなぺらっぺらの紙で
由梨花を俺のにできるんだよ♪」

まさ…上機嫌…
久しぶりに見たな…こんなはしゃぐまさ…

大好きだよ…
君への気持ちに大好き以外…
何もないよ…

死なないでいて…
ずっと…ずっと…そばにいて…