まさと私は今、救急車に乗っていた…

まさ…まさ…

私はただただ、泣いていた…泣くこと以外、分からなかった…
どうしたらいい?
どうしたら、まさは助かるの?

まさの意識はないままで…
まさのキレイな顔だちが、私はさびしく思えた。

病院で、まさのお母さんと勇樹くん、ママが走ってきた…

「まさのお母さん…ごめんなさい!!
私がまさの発作を起こした…
まさを走らせたから…」

私は震えながら、泣きながら言った。

「由梨花ちゃん…
まーくんは、分かってて自分の意志で
追いかけたのよ。
だから、謝らなくて大丈夫。
まさは、目覚めるから。」

まさは、それから2日後に目覚めた。

まさは、現在の医療では、まだ治すことのできない、病気らしい。
がんで…余命は、わからない…ということだった。
いつ死んでもおかしくない。
まさは…とても危険な状態なんだとか…

担当の先生からの話は、バカな私には
わからなくて…ただ、少しわかった。

まさは…いなくなっちゃうんだ。

まさは…弱っていた。