授業中…私は日和の言葉を考えていた。
「それにね、由梨花…石田は由梨花のことが好きだよ。」
ありえないよ…
だって、まさには好きな人がいるんだよ…
午前中の授業が終わって…
お弁当の時間…
私と日和は屋上で昼食を食べていた。
「日和…私ね、まさのこと好きだよ。」
私は、まさのことを考えていた。泣きながら。
なんかね…まさの力っていつも、スゴいよ。
まさのこと考えてると、涙腺がゆがんだ…
涙がボロボロと出た…
お風呂がたまるんじゃないかと思った…
「由梨花、はっけーん♪
探したんだよ。由梨花の大好きなイチゴオレ、売店に残ってたから!
…って由梨花っ?!なんで、泣いてんの?」
まさ…涙を流す理由がまさなら、止めるのも…まさだよね?
まさの優しさで私を包んでよ。
この涙を…止めてよ。
ごめんね。まさ…大好きだよ。
もう一度…伝えてもいいかな。
いま伝えないと後悔してしまいそうで…
「……まさ。
大好きだよ。私、まさがいないとやだよ…
他の子のものにならないでよ…
私のそばにいてよ…
私と付き合ってください。」
「いいよ。由梨花…
だけどね、幸せなことばかりじゃないことを、覚えておいてね。」
けっこう、即答だったことに、私は驚いた。
だけど、まさの笑顔が…大好きな笑顔なのに…どこかさびしげに儚げにうつったのは、気のせいかな?