「こんにちは~


あっ、苺子!

ちょっと聞いて!!
も、嫌や~!!!」



11月のある日のこと。

今日はあたしのクラスで委員会と係決めをしたのだ。


「果音、どうしたん?」

苺子が呑気に聞いてくる。

「『どうしたん?』――ってもうっ!」

机の上にばたりと倒れこむ。