お昼休みが終わった。 お腹いっぱいだぁ。 眠くなってきた… 少しずつ、脳みそが動かなくなって…… 「―――あの」 宙条くんがこそっと声をかけてきた。 「……何?」 「あ……こ、こんにちは」 「……?こんにちは?」 「あ、えっと… ここ、教えてくれないかな?」 聞いてきたのは、漢字の読み方。 これなら、苺子でも分かる。