「おい。 何でそんな落ち込んでるん?」 ――夜。 塾からの帰り道、 一緒に帰っている久流に、こう言われた。 「……何で分かるん?」 「見てたら分かるし」 「……何でそんなに見るん?」 「はぁ!? ――――お前の事、好きって言ったやん………」 「ふーん……」 何でこんなに久流の顔は赤くなってるんだろう? 聞きたかったけど、何かめんどうで、聞かなかった。 こんなあたしが、 あたしの言った 「ふーん……」 で、久流が傷ついたなんて、気付く筈が無かった。