「なぁ、恭也?」
ソファーに寝っ転がりながら
音楽を聞いていた恭也にふと喋りかけた。
ちなみにりあは風呂に入ってる。
…そう、風呂に入ってるんだ。
「なんだよ?」
付けていたイヤホンを外して
こちらに顔だけ向けた。
「りあ、今、風呂に入ってんじゃん?」
「あ?それがなん……!」
…ふ、気付いたようだな…。
「覗くぞ。」
「いや、何キメ顔でキモいコト
言ってんだよ、俺は嫌だぞ。」
「…お前…、りあの裸を想像してみろ?」
「…………ムリ。想像つかん。」
「だろ?」
俺にもわからん。あの服の下には
どんな世界があるのかなんて…。
「人間ってのは好奇心が
抑えきれねぇモンだ…。」
「それ覗きたいがためだけの
言い訳じゃねぇかよ。」
「あぁ、そうだ、覗きたい。」
「認めんのかよ。変態が。
………だが、俺もそれには賛成だ。」
結局こいつも変態だ、うん。
さすが双子っ!