そこは、


俺のマンションの屋上。
普段は屋上に行ってはいけない。


このマンションの大家さんは、俺のばーちゃん。
だから、俺は頼んで、行けるようにした。
でももちろん、誰にも内緒!!


ここからの景色が俺は1番好きなんだ。


冬は特に好き。


「綺麗だろ」


アイツはうんって頷いた。




「なぁ~、覚えてる?」


アイツはこっちを見て、頭に?を浮かべている。



「俺達さ、今日が初めてじゃないよ」


アイツは腕を組んで考えている。
覚えてないか…


「分かんないよ~」


やっぱ…



「まだ中2のとき…」