救急車が来た時には、もう青山は死んでいた。



あの薬物を売ってた男達も捕まったらしい…



あの女以外…



前から、警察が目を付けてた奴らだったらしい…







「雅…」

ミナミが俺の所に寄ってきた。



「また俺…助けられんかった…」


「雅…」




ミナミの肩に頭を載せた。

「俺…馬鹿だな…」



「そんな事ないよ…。青山君の心は…雅が救ったよ…」


「ありがとな…」




心は救った…か…



今のミナミの言葉が、胸に響いた。