あなたとの記憶

あれから、1ヶ月が過ぎ2学期が始まった。

まだ、暑く授業もあまり集中出来ない。

2限目の数学の時間は自習だった。

『かーおーるー!』

あれから、西井君は私の名前で呼ぶようになった。

私も、西井君から龍斗って読んでって言われたけど、なかなか呼べなくて…。

『なっ、何ー?』

『数学教えてよっ!俺わかんなくってさー!』

『うん!いいよ!』

『これなんだけど…。』

『それはねー…。』

私は、少しドキドキしながら教えた。

西井君の顔が近くて…。









4限目が終わり昼休み。

私は、1人でいつもお弁当を食べている。

『薫!屋上でみんなで食べようよ!』

西井君が元気良く私に言った。

『えっ!?みんなって…?』

『バスケメンバーで!』

『えっ、私メンバーじゃないし大丈夫だよ?』

『いいの!ほらー!』

西井君は、無理矢理私の腕を掴み屋上へ行った。

15人ほどの人数が屋上に居た。

『みんなー!新しいメンバー連れて来たよー!』

『えっ、誰ー?』

『俺のクラス委員長!村田薫!』

『はっ、初めまして。村田薫です。』

『俺、本田誠!宜しくっ!』

他にも名前言われたが覚えられなかった…。

『よしっ!薫ー、こっちおいで!』

『うっ、うん!』

私は、オドオドしながら西井君の方へ行きご飯を食べた。

…メンバーか。

私は、そう思いながらご飯を食べた。









『薫ー、次の授業何ー?』

『確か、保健かな…。』

『まじで!?だりーなー!』

そんなことをいいながら私と西井君は教室へ戻った。