あなたとの記憶

中間テスト当日。

あれから、龍斗とはギクシャクしたままだった…。

嫌われちゃったのかなって心の中で思う自分。

なんで、こんなに考えるんだろう。

彼女でもないのに…。

これじゃ、ギリギリまでテスト勉強が出来ない。

このテスト期間中、あまり勉強していないのに…。

私は、歩きながら教科書を持って歩いて居たが、なかなか勉強に集中が出来ない。

今回は、点数やばいかな。

『あっ、薫!おはよー!』

『りゅ、龍斗…。おはよー!』

いきなりで、ビックリ。

後ろから声がするとやっぱりビックリする。

『テスト勉強かぁー。薫は、偉いなーっ!』

『ただ、教科書持ってるだけ。全然覚えられないよー!』

『まぁ、とにかく赤点取らないように頑張ろうなっ!』

『うんっ!』

こんなに、普通に話せたの久々!

私は、嬉しかった。









『あっ、真里と本田君だっ!』

『薫、おはよー!』

真里が、元気良く挨拶した。

『委員長、おはよー!』

本田君も。

『2人ともおはよー!』

そして、私も。

『えっ、みんな俺は無視?』

龍斗が残念そうに言った。

ちょっと、可愛い…。

『ははっ、龍斗、おはよー!』

本田君が意地悪っぽく言った。

真里は、少し困って居た。

あっ、初めて会うのか…。

『真里、この人は西井龍斗!私と、同じクラスなんだー!』

『あっ、はじめまして…!栗田真里です。』

『はじめまして!』

これで、龍斗も真里も仲間が増えた。