団子を頬張るさっくん。



「さっくんのが美味しそ〜♪」


首に腕を回し抱き着く。



『おわ、っと』


よろけながらも僕を抱き止めるさっくん。

あー…食べちゃいたい



『…泪のが美味しそうだよ』

「ん?」



可笑しそうに笑いながらさっくんは月を見上げた。


『月のあの綺麗な色、泪の頭にソックリだ』



ビックリした。


さっくんの優しい顔が綺麗すぎて。


「〜〜っ/////さっくんの笑顔のが月みたいに綺麗だよぉ!!」


恥ずかしくてさっくんのお腹に頭を埋めた。

良い香いが鼻をくすぐり、幸せ!



『アハハ、ありがとう』


今は顔が赤すぎてさっくんが見れないけど、きっと、スッゴく可愛い顔してるんだろーな。


「はっくんだいふきだよぉ!」

『ん?』



布越しに叫び僕はニッコリ笑ってさっくんを見上げる。


「さっくん、月、綺麗だねぇ?」

『うん。…てか、泪さっきから見てないじゃん』

「エヘヘ〜〜」






月のあの綺麗な色、泪の頭にソックリだ……――――




「エヘヘ〜〜♪綺麗だねぇ!」

『?あぁ』





月見日和。

あなたは誰とお過ごしですかぁ?





僕は愛しのさっくんと過ごすことができました。○。






「おい!泪!テメェただじゃおかねーぞ!!!」



エヘヘ♪

見逃してっ





〜中秋の名月 end〜