「なーんで俺が葉月様のことインタビューしなきゃいけねぇ訳?」

「俺が知るわけない」

「…まあな。じゃあ、まず質問。年齢は?」

「年…?17だよ」

「ああ、だよな。良いなぁ若ぇって」

「…遠野おっさん臭くなったね」

「お黙り下さい。さて、次。好きな食べ物は?」

「んー、朔月」

「……は?」

「ん?」

「……お前が言うと18禁だな」

「…冗談だよ。そうだな、蕎麦が好き」

「冗談に聞こえねぇよ……蕎麦?爺かよ」

「五月蝿いなぁ…一々文句言わないでくれない?消すよ?」

「………ハーイ。モウシワケナイ」

「…次は?」

「あー、んじゃあ苦手なものは?」

「そ、うだな…。ナイフ……かな」

「………」

「…アハハ、そんな暗い顔しないでよ。ま、悪いのは俺だし。…ただ、ナイフとか触れなくなったんだ。手が凄く震えて」

「……ん。その説は…ね。ほ、他は?」

「他?ないなぁ…俺基本的になんでも平気な人間だったし」

「ふーん…」

「なに、その目。疑ってんの?やだなぁ…あ、そう言えば遠野って高い所が苦手って……」

「うわ!俺の話は良いから!お黙り下さいませ!」

「………さっきも思ったけど、お黙りって遠野が言うと気持ちが悪い」

「…う、うっせ。ボケてんだよ。じゃあ、次の質問!」

「…はいはい」

「喧嘩できんの?」

「できる」