「また、遊ぼうね」

『ああ!また来ような』

「今度は、皆で来ようか、遊園地」

『そうだな!』





別れが寂しくて必死で言葉を繋ぐ。

また遊んでくれる、その言葉は凄く嬉しいけど、やっぱり別れは寂しいんだ。





『あ、オレこっちだから』

「………うん」




でも時は早いもので。

別れる時間は来てしまうんだ。



『んな寂しそうにすんなって!学校で会えるじゃん?』

「……アハハ。バレちゃった。…またね、朔月君」

『おぅ!またな!』





手を振りながら歩いていく朔月君の背中を見えなくなるまで眺めていた。







きっと、君は知らないだろう。君の一言一言が何よりも嬉しい事を。
君との時間は俺の宝物だという事を。







「兄さん、またチケットくれないかなー?」





そして、俺は宝物をどんどん増やしていく予定なんだ。


だって、俺は欲張りだから。




「…取り合えず、光樹達にしばかれないように言い訳を考えなきゃ」


俺は口角を上げたまま、家へと帰った。







〜慎二とデート!? end〜