泪「何してもらおっかなぁ?ウフフー、バイバーイ」
凄いスピードで去っていった泪にポカンと見つめていた。
滑るのうまい……じゃなくて。
『……何してんの?』
何気にオレの腰に腕を回した光樹。
グッと引き寄せられる。
光「バランスとれねえんだから仕方ねーだろ」
『オレが知るか。つか、せめて手だろ』
光「手を繋いでほしいのか?」
何でそうなるんだ。ため息をつくとニヤッと笑った光樹が手を繋いできた。
…まあ、腰抱かれるよりましか。
光「…つーか、お前泪が好きなわけ?」
『…………は?』
光「は、じゃねえよ」
『いや、何でそうなった?』
光「手ぇ繋いでヘラヘラしてたじゃねぇか」
『……友情を噛み締めてたんだよ』
はぁ、と何故か不機嫌な光樹にまたも溜め息。
コイツの思考が時々さっぱり分からない。
光「友情、か…」
『友情友情』
光「ふぅ〜〜〜〜〜ん。じゃあ、許してやるよ」
許してくれなんて言ってねーよ!
またもニヤッと笑い、機嫌が直ったような俺様野郎。
光「今度は二人でどっか行くか?」
『…何で。あ、滑れてんじゃん!光樹!さっきのやっぱわざとだろ!!』
光「ばっ、馬鹿!今滑れたんだ!!」
尚「はいー?俺が教えたから滑れるようにしたじゃん?」
光「テメッ…。ま、まぁ俺に出来ない事はないからな…」
『わざとか(怒)』
尚「全く……男の嫉妬は醜いよー?光樹ばんちょ♪」
光「あぁ?嫉妬とか意味わかんねえよ。あー寒い。冷えた。帰るぞ」
尚「いきなり!?逃げるにしても勝手すぎでしょ!」
『でも、確かに冷えた。そろそろ上がろうぜ?』



