早く早く~!!と急きたてて、ご飯は?と聞くヤツに、そんなの後だ!と返し、段ボールをあけてもらう。
ガッチガチにビニールテープがはられまくっている段ボールの蓋を何でもないことのように慣れた手つきで開けたヤツが、ピタッと動作を止めた。
「え、何何?」
段ボールの羽が大きくて緩衝材も邪魔で、私からは中身が見えない。ついでにいうと、ヤツの大きな体も邪魔だった。
「・・・」
静かに段ボールの蓋を閉じて、ヤツがぼそっと言った。
「――――――ご飯の後の方がいいと思う」
「え?え!?」
何よ、何何!?中身は一体何なのだ!!
「ちょっと、どうして隠すのよ!もう邪魔だから退いて」
肩をすくめたヤツが場所を譲る。私はぐいぐいと体を差し込んで、パッと段ボールを開けた。
そして、ヤツと同じように固まった。
「・・・・・何ですか、これは?」
私の呟きに、後ろからダレ男がだら~っと答える。
「アレだろ。・・・所謂、大人のオモチャ」
ぎゃーっ!!!



