「それじゃあ、誕生日いつ?
その日に俺が一番にお祝いしてやるよ」



「えっと、8月22日だけど…」



「もうすぐじゃんか。ちゃんと覚えとくから」



「…あ、うん」



「じゃあ、またな」


そう言って電話は切れた。




誕生日の日、楽しみにしてていいのかな…。


でも その頃には忘れてるかもしれないし
第一、古賀君は私のことなんて興味ないのに
覚えてるわけないよね。



期待するだけ無駄だし
がっかりするのも自分。


だから 私は古賀君が言ってくれたことを
深く考えないようにした。