「古賀君のアドレス。翔太から聞き出した。
あとはどうするのかは莉子次第」



「でも、私 そんな勇気ないよ。
それに 古賀君はきっと私のことなんて
知らないと思うし…」



「何言ってんの。何ヵ月もここから見られてて
気付かないわけないでしょ!自信もって。
莉子には私がいるんだから」



「…わかった。ありがとう。
私、頑張ってみるよ」







その日 家に帰ってから
携帯とにらめっこすること早1時間。


なんとか メールは作成したものの
なかなか送信ボタンが押せない。


返事 来なかったらどうしようとか
お前 誰?とか言われたらどうしようって
マイナスのことばかり考えてしまって
メールが送れない…。