「ほら、もうすぐ翔太も引退じゃん?!
最後くらい 応援してやんないと」
そう言って 真帆は藤村君に手を振っている。
「莉子はさ、最近どうなの?」
「どうなのって何にもないよ。
毎日 ここから眺めているだけ」
「本当に今のままでいいの?
古賀君だって もうすぐ引退なんだよ。
そしたら ここから見ることもできなくなるんだよ」
「それはそうだけど…」
「莉子が変わらなきゃ、何も始まらないよ。
はい、これ」
そう言って真帆は 1枚の紙切れを
私に差し出した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…