自分でも仕事できないのは認める。

だからって本人目の前にして、

そんなにダイレクトに表現しなくても。

・・・

固まる私に、

早く行くように促した課長は、

さっさと自分のデスクに戻り、

仕事を始めてしまった。

・・・

なんだかそっけない態度。

まぁ、課長と私は、あまり折り合いが

よろしくなかったので当たり前・・・かな。

・・・

私は軽く一礼すると、

重いダンボールを抱え、

最上階へと向かった。

・・・

サヨナラ総務課・・・

・・・

コンニチハ秘書課。

秘書課の扉を前に、息を呑む。

って言うか、この段ボールを抱えたまま

どうやってドアをノックしようか?

そんな事を考えてる事数秒。

…ガチャ。

勢いよく秘書課の扉は開かれた。

…ゴンッ!!