【亜紀side】

母の許しが出てから、

宗吾のレッスンが始まった。

・・・

少しずつ進むレッスンに、

ドギマギしながら毎日を過ごしていた。


「…社長も、隅に置けませんね?」

「え??」

仕事中、

私の首元を見ながら、

クスッと光司が笑った。

・・・

私は訳が分からず、

首を傾げる。


「鏡を見れば、分かりますよ」

そう言って、私の首を指差した。

・・・

気になり過ぎて、

仕事にならない。

私はそそくさと、化粧室に向かった。

・・・う、これは。

思わず固まってしまった・・・