【亜紀side】

久しぶりに母と二人で眠った。

母はいつもどんな時も、

私を受け入れてくれる存在だ。

大人になった今も、

私にとってかけがえのない母。

・・・

だからこそ、

そんな母に、宗吾との関係を認めてもらいたかった。

・・・

「気をつけて帰るのよ?」

「うん・・お母さんも、無理しないでね?」

帰り際、そんな会話をして、

私たちは別れた。

・・・

何時になったら、母は私たちを受け入れてくれるのだろう。

もしかしたら、一生許してくれないかもしれない。

・・・

「バカな事を言うな」

そう言って私の頭をコツント叩いたのは、

宗吾だった。

・・・

「お母さん、一度ダメだと言ったら、

何があっても譲らない性格だし・・・」

上目遣いにそう言えば、

宗吾は少し、溜息をついた。