冷酷社長の極上の愛

そう言った新は、皆に一礼して、

社長室を出ていった。

・・・

その後、新は自分の犯した罪を償うべく、

警察に出頭したとか・・・

私はその罪の全貌は知らないけれど、

どうしようもない罪を、

たくさん犯していたと光輝が言っていた。

・・・

「・・・前原さんと言ったね?」

会長が私に問いかける。

私は小さく頷いて見せると、

会長は優しく微笑んだ。

・・・

「君のお父さんとは、

何度も親交があったよ。

気立ての良い、頼りになる人物だった。

うちに来ないかと、何度も誘ったが、

フラれたがね・・・」


「…会長」


「君に出会って、宗吾も随分変わったようだ。

これからも、これに懲りず、

宗吾の事を、よろしく頼むよ」


「・・・はい」