冷酷社長の極上の愛

「あなたも亜紀さんの事が好きな一人、ですか?」


「…だったらどうだって言うんですか?」


「…叶わぬ恋」

無言の二人の目線だけが、

交差した。

・・・

「これ以上、亜紀や、社長を苦しめるようなら、

オレだって黙っちゃいませんよ?」

そう言ったのは光輝。

・・・

光輝の顔を見て、新は少し笑った。

「…君も同類、ですか?」

「・・・」

新の言葉に、光輝は反応しなかった。

・・・

「小野寺社長の悪事は、すべて調べ上げてます。

うちの社長は口は悪いが、アンタほど、

非道な男じゃない。

これを警察に渡せば、貴方は間違いなく、

逮捕されるでしょうね?

それほど汚い手を使ってきた」

光輝の言葉に、

流石の新も、ほんの少し、

顔を引きつらせた。