冷酷社長の極上の愛

不安げな私の表情を見て、

宗吾は私の髪を優しく撫でた。

・・・

「大事な君を、失うところだったよ。

私がしでかした過ちだと思っていたから、

どうしようもないと思っていた。

だが、光司が色々と調べてくれた・・・

君の幸せを願って・・・」


「…光司、さん」

胸が一杯になった。



「小野寺にすべてを打ち明けさせる。

その時に、亜紀、君にも同席してもらいたい」


「・・・でも」


「真実を、その目で、その耳で、

しっかり受け止めてもらいたい・・・

小野寺の策略だと分かったなら、

その時は、私はもう、君を離さない・・・

君はずっとずっと、たった一人の大事な人」


優しい宗吾の声。

宗吾の言葉を、信じなければ、

私はこの先、ずっと苦しむだろう…

宗吾の言葉が真実なら、

私も、宗吾の傍を離れない、

そう思うことにした・・・