【亜紀side】

目を覚ました私は、

今の状況が全く読めないでいた。

…なぜ、私は抱きしめられているのか?

…なぜ、ここに宗吾がいるのか?

・・・

驚きすぎて、その場から動けずにいた。

・・・

「・・・亜紀?」

色々考えてるうちに、

宗吾が目を覚ましてしまった。

・・・

私は何も言えず、

俯いていた。

・・・

「…光司に、ここに来るよう言われて、

ここに来たんだ・・・

亜紀にも本当の事を伝えたくて・・・

私の話しを聞いてくれるか?」

・・・

相変わらず何も言えない私は、

ただ黙って頷いた。

・・・

「まず結論から言おう・・・

私は亜紀を、君のお父さんを、

苦しめるようなことは、何一つしていないと言う事だ」