「会長に、

目を通していただきたい書類があります」


「…どれどれ。

これは・・・だいぶ前の契約書だな。

・・・

・・・?!何だこの契約書は?」


目を通していくうちに、

会長の顔が険しくなっていく。


「その契約を結ぶとき、

まだ会長が実権を握っていたんですよね?

そんな契約をされたなら、人として、

許されない行為です・・・」


私の言葉に、会長は頷いた。


「光司、私はこの契約書・・・」


…会長との話は、

明け方まで続いた。

そのすべての真相を、明らかにするために。

亜紀の為に、

亜紀の笑顔を守る為に・・・