「莉香~!風邪、大丈夫なの~?」
「まったく。きつい・・・」
「学校に来てえらいえらい!」
「はは・・・」
私の一番頼れる友達、杏奈。
杏はものすごく勘が鋭い。
「ねぇ、聞いて。」
「なによ」
「アタシの彼氏、浮気してるかも」
「一樹が!!?」
「声でかい」
「あ、ごめん・・・」
一樹は杏の彼氏。
一樹に限って浮気なんてありえない。
だって、あいつは曲がったことがなにより嫌いだった。
それに杏のこと大好きって言ってたのに・・・
「一樹に限ってそれはない、と私も思ったよ」
「じゃあ、ないでしょ」
「それがさ・・・、みてよこれ」
杏が私に見せたのは携帯の画面だった。

