先生まで、一体なんなの!?














あたしは、先生に凱との事を見られた恥ずかしさと苛立ちが抑えられずにいた。








そして、数学のノートをほぼ殴り書きでとっていたために、肘に消しゴムが当たり…




「あっ!」















勢いよくバウンドした。














一部始終を見逃したため、どこにいったかわからない。






最悪だ。














急いで探していると、ようやく見つけることができた…のに。











目の前にあった消しゴムがいきなり宙に浮いた。














「…えっ、ちょっ、それあたしの消しゴムっ!」














小声で叫ぶと、消しゴムはおとなしくあたしの机の上に置いてあった。














置いたのは…凱だった。












「どーぞ」















そ、それだけ!?あんたにはまだあたしに言わなきゃいけないことが…













「それから」
















「!?」















「俺のこと…嫌いになるな」














へ!?














耳のそばで小さく言われた言葉。
耳に凱の吐息がかかってくすぐったい。熱い吐息はあたしの顔を…胸を熱くさせた。














心拍数が上がって、胸がズキズキする…。






おかしいよ…。














さっきキスされた時よりも体が熱い。














あたし…




































…凱が好きなの?