「・・・・・由紀・・・・身体・・・・大丈夫なの・・・か??」 由紀は、明らかに痩せていた。 「・・・・・小百合から聞いたんだ・・・・」 由紀は一瞬顔を歪めると、小さい溜息の後に苦笑いを浮かべた。 「・・・・・まぁ・・・・。 なんで、手術・・・・受けないんだよ」 「・・・・ごめん、中で話さない?? 立ち話、ちょっとしんどい。 階段上るのに結構体力使っちゃた」 『はは』と空笑いした由紀は、玄関の鍵を開けるとオレを招き入れた。 変わっていなかった。 由紀の部屋は、由紀の部屋のままだった。