「ほ……本当に知らないんです!何ですかその44チャンネルって!?」


それでも必死に嘘をつく……もはや風前の灯。
心臓がこれまでにない強さで胸を内側から叩く。


「まあ君達が知らないのなら仕方ないな、じゃあこの話は忘れてね」


勝俣さんはそう言うと手帳を閉じた。
どうやら諦めてくれたみたいだ。
息の詰まるような数分間の戦い、何とかうまくやり過ごすことは出来た。