「あれ?……44チャンネル知らない?」


「あ、いや俺は……」


「私達は知りません……!」


声を張り上げて椅子から勢いよく立ち上がった汐見。
こんなに感情を表に出した汐見を見たのは初めてだった。


「知らない……か」


勝俣さんは意味深に呟いて机に頬杖をつく。
俺達が嘘をついたことなんて分かってるはずだ。


「自殺して目がない死体なんて珍しい話なんだよね。知ってるんだろう?君達は」


ほらきた、やっぱりもうバレているんだ。