「曽野宮君、何があったのよ!?こんなに机もグチャグチャになって……!」

すぐ背中越しから隣の担任の先生の声が聞こえた。
誰かが呼びに行ってくれたんだろう。


「先生来ないでください!見ちゃ駄目だ!」


さすがにこの光景だけは見せられない。
だが先生は構わずに俺のもとへと走り寄ってくる。


「せ……先生駄目です!これは女性が見るようなものじゃない!」


そうは言ったがやはり先生という立場上、見ずにはいられなかったのだろう。
窓の外からそれを確認した先生も口を両手で押さえた。
そしてすぐに会議中の職員室へと向かっていった。


(な、なんで……こんなことに……)


44チャンネル――俺達は聞いてはいけないものを聞いてしまったのかもしれない。