(夢だ……夢に違いない……) 自らに問いかける、勿論答えなんて返ってくるはずがない。 ただ、これが現実なら目を背けてはいけない。 こうして窓の前に辿りついた俺はここで目が覚める。 そして本当の一日が始まる。 《44チャンネルはただの都市伝説だった》って、そうやって笑って過ごすんだ。 (ここで、目が覚める……ここで) 俺は胸に手を置き、覚悟を決めて下を覗いた。