そしてロボットのようにぎこちない動きで立ち上がる。 垂れ下がった長い髪から見える両目は充血していて、焦点は定まっていなかった。 ポッカリとだらしなく開いている口からは唾液が流れている。 「す、杉森……」 いや杉森じゃない、あれは杉森の姿をした化け物だ……。 自分の第六感が警報を鳴らした、今すぐここから離れろと―― (うわあああ!) 声は出なかった、俺はとにかく無我夢中で教室の隅へと全力で走る。 腰が抜けそうになるとはこのことだろう。 それだけ恐ろしい姿になっているんだ、杉森は……。