「杉森聞こえてるのか?お前どうしたんだよ……」 動かない。 まるで人形に話しかけているようだ。 完全に様子がおかしいのは分かった、でもみんながここまで怖がる理由が俺には理解できない。 「なあみんな。何で杉森から離れてるんだよ?具合が悪いだけで黙ってるとかじゃ――」 「フフ……フフフフフフフ……フフフフフフ」 急に笑いだす杉森……その声は完全に本人のものではなかった。 例えるならラジオの周波数がずれている時に聞こえるノイズ混じりの声。