汐見はそこで言葉を止めた。 「汐見?」 「あの人は……杉森さんじゃない」 言っている意味が分からない。 杉森じゃないなら誰が学校に来たというのだろうか。 「あれは杉森さんじゃないの……」 「ど……どういうことなんだよ!?」 俺の問いかけに、汐見は何も答えてくれなかった。 その代わりに聞こえてくるのは悲鳴にも似たクラスメートの声。 何が起こっているのか全く分からない、とにかく俺は夢中で汐見に声をかけるがそれでも汐見は返事をしてくれない。