汐見は嘘はつかない正直な奴だ、冗談なんて絶対に言わない。 だからこそ信じたくなかった。 「私もさっき先生から聞いたから……その……」 野口が死ななきゃいけない理由なんてない。 自殺?他殺? いや、自分の部屋で首を吊るなんて自殺以外何がある。 「じ……自殺なのか?」 俺の言葉に汐見が答えることはなかった。