「す、杉森……!」 急いで杉森に電話をしても、結果は一緒だった。 (……くそ!あいつら何やってんだよ!ヤバいって!) 何回も何回もかけ直すも応答はない。 ずっと同じアナウンスが流れるだけだ。 (頼むよ……出てくれよ)と、諦めかけていくと同時にようやく俺は気付いた。 「……そうか、もう――」 二人は44チャンネルの手順と準備を始めているのだろう。 最初の準備は携帯電話の電源を切ることから始まる、俺はそれを覚えていた。