「なあ俺さ!昨日秘密基地を作ったんだぜ!」 「お~!じゃあそこで今日は遊ぼうぜ!」 「どこにあるの!?」 「山!」 そう言いながら俺とおじさんを抜かして走り去っていく。 「ふっ。この暑さで元気なものだな、若いって……ホントいいよな」 「おじさんもまだ若いですよ、嘘ですけど」 「そ、そうか?って嘘かよ!」 「ははっ!」 俺は笑いながら小説をカバンに収め、紺碧の空を見上げた。 「秘密基地だってよ、曽野宮」