「完璧に一致だ。轢き逃げの犯人は勝俣だ!轢き逃げした車なんて燃やしてしまえば証拠なんていくらでも隠滅できる。巡回中にしちゃ話ができすぎだぜ」

首をゴキゴキと鳴らし、机に置いてあった麦茶を軽く飲む。


「これで全て辻褄が合った。少女に関わりを持つのは孤児院の人間達。おそらく勝俣はその時に44チャンネルを使って大量殺人を実行している」

悪党がすることなんてたかがしれている。
だが、気になることがある。


少女を轢き逃げしたのも計画の内だったのか。


「……まあ、それよりも今目の前に起こっている事実を片付けねえとな」