近づいてきた勝俣が寝転がったままの私の顔の近くへと屈む。

「これで曽野宮京は死んだ」

「う……嘘よ!そんなはずない!」

「いいか?曽野宮京はお前が殺したんだ、お前が44チャンネルのアイデアを出さなければこんなことにはならなかったんだ。くくっ」

勝俣はそれだけを言い放ち、倉庫の電気を消して私だけを置いて出ていってしまった。

「曽野宮君……私を……私を許して」

人間なんて嫌いだったのに。
あんなに汚れていた私の心は曽野宮君や杉森さん、野口君達と関わっていつの間にか綺麗になったみたいだった。

ただ、綺麗になりすぎてしまった。