「さて……もうこの子は用済みですね、さっさと捨てちゃいましょう。さあ勝俣さん、貴方が犯した罪を隠す時ですよ」


「くっ……私がこんなことを……数時間前に戻れれば……くそ!」


自分の犯した罪を悔やみながらも勝俣は少女をトランクから引きずり出した。

グッタリと垂れる少女の両腕をおびただしい量の血がなぞっていく。


「本当にすまない……俺を許してくれええええ!うあああああああ!」

咆哮と同時に勝俣は少女の死体を崖下へと投げ捨てた。

少女の姿は無造作に坂を転がり
、闇の中へと消えていく。